僕は小学生の頃からバスケを続けてきました。
自分自身が長くバスケを経験してきたこともあり、息子がバスケを始めたときは、
「自分がコツを先に教えてあげれば、結構早く上手くなるんじゃないか」
と考えていました。
でも、実際に自分の子どもにバスケを教えてみると、そんなに簡単ではありませんでした。
むしろ今は、
「経験者の親だからこそ、教えすぎない方がいいのかもしれない」
と思うようになっています。
今回は、バスケ経験者の父親として息子にバスケを教えてみて難しかったこと、そして実際に息子から言われて反省したことを書いてみます。
経験があるから、すぐ上手くしてあげられると思っていた
最初は結構自信がありました。
僕自身、バスケ経験は長いですし、知識もそれなりにあります。
自分がこれまで経験してきた中で、
「ここはこうした方がいい」
「これはこうするとやりやすい」
というコツもたくさん知っています。
だから、それを最初から息子に教えていけば、遠回りせずに上達できると思っていました。
ところが実際に教えてみると、
自分が分かっていることと、それを子どもに伝えてできるようにすることは全く別でした。
パワーポジションは何度教えても難しい
特に難しいと感じているのが、パワーポジションです。
何回教えても、なかなか思ったようには上達しません。
もちろん、息子が話を聞いていないということではありません。
重心をどこに置くのか。
足をどのくらい開くのか。
どのくらい腰を落とすのか。
こういった部分は、個人によって微妙に感覚が違います。
僕が自分の感覚で、
「ここに重心を置いて」
と説明しても、それを息子がまったく同じように感じられるとは限りません。
これは実際に教えてみて初めて難しさに気づきました。
リズムやタイミングはもっと言葉にしづらい
さらに難しいのが、リズムやタイミングです。
例えば、
- ドリブルのテンポ
- パスを出すタイミング
- 走り出すタイミング
こういったものです。
長くバスケをしていると、感覚でやっている部分がかなりあります。
でも、
感覚でやっていることを小学生に言葉で説明するのは本当に難しい。
「今!」
「もう少し早く!」
と言ったところで、その「今」の感覚をそのまま伝えることはできません。
経験者だから教えられると思っていましたが、経験者だからこそ無意識にできてしまっていて、説明できないこともあるんだと気づきました。
息子が一番苦戦したのは「ミート」
息子がミニバスに入って特に苦戦したのは、ミートでした。
実は息子は小学1年生くらいから、僕が教えていた中学生のバスケに遊びに来ていました。
そのため、正式にミニバスを始める前からバスケ自体には触れています。
遊びながらですが、ドリブルをしたりシュートを打ったりしていたので、そこはそれなりにできました。
でも、あくまで遊びです。
僕もその頃はミートなんて教えていませんでした。
そのため、ミートについては完全に0からのスタート。
ミニバスに入ってから約3ヶ月、コーチにみっちり教えてもらいました。
そこはかなり苦戦していました。
そして、この経験からも感じたことがあります。
親が先回りして全部教えておく必要はないのかもしれません。
チームに入ればコーチがいて、練習の中で必要なことを教えてくれます。
「パパすぐ教えてくるからヤダ」
僕が一番反省したのは、息子に言われたこの一言です。
「パパすぐ教えてくるからヤダ」
率直にショックでした。
僕としては、息子に上手くなってほしいから教えていました。
悪気なんて当然ありません。
でも、そのとき自分が子どもだった頃を想像してみました。
もし自分が遊んでいるときに、父親から毎回、
「そこはこうした方がいい」
「今のはこうだ」
と教えられていたら……。
「それはすごい嫌だな」
と思いました。
そこで初めて、息子の気持ちが少し分かった気がします。
息子はバスケをしているからといって、毎回練習をしたいわけではありません。
ただパパと一緒にバスケで遊びたいときもあります。
そこに僕が指導を入れてしまったら、「遊び」ではなくなってしまいます。
良かれと思ってやっていたことですが、これは失敗だったと反省しています。
正直に言えば、今でも気になるところがあると教えたくなります。
だから僕自身、まだ完璧にできているわけではありません。
これからもっと気をつけようと思っています。
教えるよりも「できたことを褒める」
最近は、息子との接し方も少し変えています。
試合が終わったら、まずは上手くできたところや頑張っていたところを褒めます。
そのうえで、試合中にコーチから怒られていたことがあれば、
「ここはこうした方がいいね」
と少し話す程度。
それ以外については、なるべく口を出さないようにしています。
試合を見ていれば、経験者として気になるところはもちろんあります。
「もっとこうすればいいのに」
と思う場面もあります。
でも、それを全部言っていたら、息子にとってバスケが楽しいものではなくなってしまうかもしれません。
技術以外で伝えられたこともあった
一方で、何度も伝えたことで変わった部分もあります。
それが「声を出すこと」です。
技術については、たまに親が教えるくらいではなかなか身につきません。
でも、
「ベンチでもちゃんと声を出そう」
ということは何度も伝えてきました。
最近では、息子もベンチから大きな声で応援するようになりました。
こういう部分は、親として伝えていってもいいのかなと思っています。
試合に出ているときだけがバスケではありません。
ベンチにいるときでも仲間を応援する。
チームの一員として声を出す。
技術とは違いますが、これも大事な成長だと思っています。
経験者の親だからこそ「教えない」という選択も必要
自分がバスケ経験者だと、子どものプレーを見ていて気になるところがたくさん出てきます。
そして知識がある分、つい教えたくなります。
僕もそうです。
でも今は、
技術を教えることは基本的にコーチに任せてもいい
と思っています。
親は、できなかったところを探して教えるより、
できるようになったところを見つけて褒める。
それだけでも十分なのかもしれません。
そして、子どもの方から、
「これどうやるの?」
「ここが分からない」
と聞いてきたとき。
そのときに初めて、自分の経験を使って優しく教えてあげる。
今の僕は、それくらいの距離感がちょうどいいのかなと思っています。
まとめ|親子だからこそ、バスケを楽しむ時間も大切にしたい
僕は最初、
「自分はバスケ経験が長いから、息子にも上手く教えられる」
と思っていました。
でも実際には、パワーポジションのような身体の感覚を伝えるのは難しく、リズムやタイミングはさらに言葉では説明しづらいものでした。
そして何より、
「パパすぐ教えてくるからヤダ」
という息子の一言で、教える側の気持ちだけではダメなんだと気づきました。
まだ僕自身も、つい教えたくなることがあります。
なので、これは「こうするべき」という話ではなく、僕自身がこれから気をつけていきたいことでもあります。
コーチにはコーチの役割がある。
親には親の役割がある。
せっかく親子で同じバスケを楽しめているので、教えることばかりに夢中にならず、
一緒にバスケで遊ぶ時間も大切にしていきたいと思います。


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